この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
私は4人兄弟の末っ子です。父が20年前になくなり、母も1年前に他界しました。私や他の姉妹は実家から離れた場所に暮らしており、一番年上の長男だけが母と実家で暮らしていました。父が亡くなった時は父の財産は全て母が相続することになりました。結果、母は自宅土地建物や駐車場貸地、賃貸マンションなど多数の不動産を保有することになりました。母は100歳で亡くなったのですが、90歳頃から認知症の症状が進行しているようでした。このたび、母が保有していたはずの不動産を調べたところ、全て母から長男に贈与されていました。贈与されていたのは母が95歳の頃でした。私たち他の姉妹はこの状況を甘んじて受けるしかないのでしょうか。
解決への流れ
贈与の無効を主張することを基本路線とし、有効前提として遺留分請求や遺産分割での特別受益を主張してご相談者の取得分を最大化することに成功しました。
このように蓋を開けてみると家族としては信じがたいことが起きているということは少なくありません。事前に対策をしておくことと比べ、事後では贈与を無効とできる場合は限られてきますが、それでも対応次第で結果はかなり変わってきます。