この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
相談者が十字路を直進していたところ、十字路左側から進入してきた相手方車両と、出会い頭衝突にあわれており、その衝撃で首を痛めて、顔面も裂傷されていました。ご相談にみえる前に、治療は終了しており、後遺障害等級12級が認定されていました。既に保険会社より賠償金額の提示も受けており、最後の示談交渉のみご相談なされました。当初、相談者は、「一度は弁護士に相談だけしてみて、提示額に問題なさそうであれば、示談書に署名したい」という気持ちでお越しになられました。しかし、事故による今現在の影響などを細かく確認したところ、この示談書に署名をなさる前に、ちゃんと相手損保会社との交渉が必要でないかと感じました。
解決への流れ
実際、受任後の争点となったのは、後遺障害の慰謝料と逸失利益でした。相手損保会社は、自社基準をもとに損害賠償額を提示していましたが、当事務所はこれを拒否し、事故による現在の影響等をしっかり慰謝料額に反映するよう求め続けました。相手損保会社との数回の交渉を経て、当事務所の主張に近い金額で最終的に示談することができました。当初提示額は250万円。最終の示談金額600万円となり、2.4倍の金額を獲得することができました。ご依頼されてから5か月後での解決となりました。
弁護士が入れば、保険会社の提示額よりアップする。これはほぼ間違いないですが、問題はどれほど増額を勝ち取ることができるかです。この点は、それぞれの弁護士の力量によるところが大です。当事務所では、単純に、算定基準の何パーセントという戦い方ではなく、被害者の方の事故による生活面、社会面での影響を詳細に保険会社に伝えることに腐心しています。この例は、そのような当事務所の精力的な活動が功を奏した一例です。